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ロス野菜に命を吹き込み、地域を盛り上げるプロジェクト【株式会社hakken】

2022.5.31

NAGANO-OIC2021

ロス野菜に命を吹き込み、地域を盛り上げるプロジェクト【株式会社hakken】

規格外などで廃棄を余儀なくされる野菜を乾燥して商品化するアップサイクルブランド「UNDR12」を展開する株式会社hakken。地域の野菜をその土地に設置する加工場で乾燥させ、その生産プロセスを通して地域を活性化させます。

会社名株式会社hakken
創業年2019年3月
代表者竹井淳平
本社所在地京都府京都市中京区河原町通二条下る二丁目下丸屋町403番地
URLhttps://about.hakken.io/

UNDR12の乾燥野菜は、自由水分量を12%以下まで下げるため、重量1/10、賞味期限は20倍以上になります。その結果、輸送と保管コストが下がり、また加工や備蓄にも最適な食材となります。

乾燥野菜単体だけでなく、さまざまな加工を施し、「おいしさ」「手軽さ」「新しさ」を追求しています。加工と保管が容易なため、消費者向けだけでなく、社会的な意義のある原材料として食品メーカーとのコラボにも積極的に企画提案しています。

また、大量消費大量生産の逆を行く“小規模分散生産方式”を採るため、乾燥加工拠点を各地に置いて、スタッフが長期間(目安7年間)常駐して活動します。フードロス以外の地域課題にも積極的に関わる”自治体の中の人”として、一過性に終わらない地域の活性化に寄与します。

日本だけでも年間400万トン発生している野菜廃棄と、世界で8億人が直面している貧困、それらの矛盾を生み出す仕組み流通の仕組みと消費への意識。絡み合う全ての課題を、進出先地域の住民と共に、野菜の自由水分と一緒に蒸発させていくのがUNDR12の目標です。“おいしい“に、犠牲を伴わない社会にできるまで。

NAGANO-OIC 2021に参加した感想

一般的なアクセラレーションプログラムという認識で臨みましたが、関係者の方々の本気度が非常に高く、また今回はミールケア社というこちらも本気度が高い会社とご一緒することができたため、予想以上に案件が前に進みそうで嬉しく思います。長野県の給食の中に社会性の高い食材を組み込み、弊社の講義形式のプログラムを提供することで、食べながら学べる食育を仕組みとしてプロダクト化していきます。また、弊社とミールケア社の生産/流通/加工の段階に様々な県内業社を巻き込んでいくことで、地域のSocialな取り組みをMovementに昇華させ、事業価値にレバレッジを効かせられるよう留意していきます。

またNAGANO-OICは、親身にアフターフォローに入っていただける点、良い意味で次々にOICの取り組みに巻き込まれていける点も特徴的です。長野進出の足がかりとしては十分すぎる機会を頂けて感謝しております。まずは形として実績を作ることが大切なので、ミールケア社とのプロジェクトを着実に進めていきます。